恋綴魂

前身バンドCROWからKagrraになって初めてリリースしたデモテープの曲をリメイクしCD化したシングル。タイトル曲と、そのリミックス2曲なので、実質的には1曲入りみたいなものなのにこの値段というのが欠点だが、曲そのものは素晴らしい。
「恋綴魂」はKagrraの曲の中でも「白い魔手」「桜舞い散るあの丘で」と並んで特に気に入ってる曲です。1曲選ぶとしたらこの曲かな。これぞKagrraだ！というイメージの曲です。演奏・歌ともに和の雰囲気を匂わせ、適度に疾走感があり、暗く妖しげなサウンド。割とベースが存在感あります。はかない美しさと不気味さをあわせ持つ歌声、胸を締め付ける切ないメロディー。叶わぬ恋、決して結ばれぬ恋、それならばいっそ…刃を手に貴男のもとへ。流れ出す血の涙、炎上する想い。白い衣は朱に染まり、自らもまた命を絶つ。かすんでいく意識、最期の瞬間だけでも貴男の胸に…来世で結ばれることを願い、女の魂は永遠にさまよい続ける。歌詞も世界観がしっかりしていて素晴らしい。詩世界と合わさって、時に狂気にも似た美しさでひらめく裏声がとても効果的に作用。
「恋綴魂ushimitsu刻 ver」は水滴の音や琴の音などを入れたり、デジタルな処理を施したり。暗闇のイメージは強まっています。「恋綴魂unplugged ver」はエレキじゃない楽器に変えて演奏したバージョン。綺麗だけど、サビとCメロしかない。