小简介
椎名林檎(しいな りんご 1978年11月25日 -は、日本のロックバンド?東京事変のボーカリスト。2003年までは、ソロ名義でロック歌手もしくはシンガーソングライターとして活動していた。現在は、ムード歌手?軽音楽家を名乗っている。
埼玉県浦和市(現さいたま市)に生まれ、父親の転勤により静岡県清水市(現静岡市清水区)を経て福岡県福岡市早良区で育った。福岡市立百道中学校卒業。福岡県立筑前高等学校中退。 有限会社黒猫堂、EMIミュージック?ジャパン/Virgin Music所属。別名義、シーナ?リンゴ。血液型はO型。射手座。
同じくシンガーソングライターの椎名純平は実兄。また京極夏彦や綾辻行人の作品の表紙を手がけたイラストレーター?ブックデザイナーの辰巳四郎は叔父。
大事件
漢字や文語調の言葉、仮名遣い(歴史的仮名遣いではない)を多用する独特の詞世界や、時に白目を剥き、巻舌を織り交ぜながら歌う歌唱スタイル、「新宿系自作自演屋」を自称するなどのキャラクター設定等々によって、既存の音楽ジャンルの枠を超え「椎名林檎的」としか形容できないユニークな世界観を創り出しているミュージシャンである。
1990年代前半に一世を風靡した渋谷系をもじって新宿系を名乗る。なぜそう名乗ったのかと聞かれると、「ジャンルは何系か?という質問にいちいち答えるのが面倒くさかったから」、あるいは「小奇麗な渋谷系と差別化するため」などと答えている。 現代詩にも似た特異な歌詞は、複雑怪奇だと評される。しかし、ねじめ正一を始めとして、彼女を絶賛する著名人は数多い。
初期の作品には、作曲当時に彼女が気に入って聴いていたと思われるミュージシャンがしばしば実名で登場する。例として、シングル『ギブス』の詞には「カート」「コートニー」という名前(カート?コバーンとその妻のコートニー?ラブ)が登場するが、これは以前の恋人の趣味によって聴いていたもので、自らの趣味ではないと言う。また、アルバム『無罪モラトリアム』収録の「丸の内サディスティック」には、BLANKEY JET CITYの浅井健一の愛称である「ベンジー」という名前が登場するが、浅井はその後、シングル『罪と罰』にエレキギターのパートで演奏に参加している。さらに、「シドと白昼夢」(シングル『真夜中は純潔』収録)「ここでキスして。」(アルバム『無罪モラトリアム』収録)の「シド」とはセックス?ピストルズのシド?ヴィシャスを指している。彼女の楽曲にちりばめられたこのような仕掛けについて語ることがまた、ファンの一種の楽しみともなっている。
2003年に発表した楽曲「りんごのうた」は、これまでの作風とは一味違い、NHKの「みんなのうた」に採用されるなど、子供にも親しまれるように、また、歌詞カードの表記を全て平仮名によって統一するなどといった工夫が凝らされている。
彼女の楽曲や歌唱法はきわめて特徴的であるが故に、しばしばカテゴライズの標的とされた。例として、彼女自身は否定しているものの、彼女の歌唱法におけるアラニス?モリセットの影響や中島みゆきや戸川純との歌詞のスタイルの類似性がよく指摘された。そしてデビュー当時の彼女の先鋭的な発言や過激なイメージへの反感も手伝って、その指摘は攻撃的な色彩を帯びることも多かった。 また、彼女にはメロディを長9度で終止させる傾向がある、ともいわれている。
カヴァー曲も多い。2002年5月発売のアルバム『唄ひ手冥利?其ノ壱?』の収録曲をはじめとして、シングルのカップリング等でも数々の楽曲を披露。2000年1月発売のシングル『ギブス』では、ザ?ピーナッツの「東京の女」(とうきょうのひと)を、同『罪と罰』では「君の瞳に恋してる」(曲名表記は『君ノ瞳ニ恋シテル』)をカヴァー。さらに、1999年に発売された松任谷由実のトリビュートアルバム『Dear Yuming?荒井由実/松任谷由実カバー?コレクション?』では、松任谷による荒井由実名義での楽曲「翳りゆく部屋」をカヴァーし、収録されている。同曲は2002年に発売されたトリビュートアルバム『Queen's Fellows: yuming 30th anniversary cover album』にも収録されている。 ジョン?レノンの生誕65周年を記念したオフィシャル?トリビュート?アルバム『HAPPY BIRTHDAY,JOHN』(2005年9月30日発売)には、「Yer Blues」が収録されている。
音楽プロデューサーには、スピッツや平井堅、Do As Infinityなどのプロデュースも手がけるベーシストの亀田誠治を始め、森俊之、斎藤ネコといった面々が名を連ねている。
2000年7月30日に開催されたインターネットライブ「椎名林檎 (稀)実演キューシュ ー座禅エクスタシー」の瞬間同時アクセス数が17,300ストリームの当時の日本記録を樹立した。
ビッグコミック?スピリッツでの漫画家の吉田戦車との対談で、彼に強い影響を受けたと告白、「椎名林檎」(しいなりんご)という芸名も、「吉田戦車(よしだせんしゃ)」という単語を発音した場合の語感を参考にしたという。 またこれとは別に、幼少時代、血行不良によって頬が林檎のように赤くなっていたから、リンゴスターが好きだったから、という説もある。
2003年に手術によって除去された鼻の下のほくろについては、「小学校時代に女優の沢口靖子のように口元にほくろのある女性に憧れてペンで書いていたら、本物になった」とする本人の談がある。
右の腋下に一文字の傷跡がある。
広末涼子、ともさかりえ等に音楽提供している。その際に「シーナ?リンゴ」と表記している。 またローマ字つづりでは、自身では SHÉNA RINGÖ、SHÉИД RIИGÖ、SHEENA RINNGO などと表記している。
プライベートでの交友の幅も広く、彼女自身が曲を提供したりプロデュースしたりしたともさかりえをはじめ、2005年には三谷幸喜?平井堅?aiko?Crystal Kay?一青窈 ?山口智充?清水ミチコ?SOFFetといったテレビ等でも滅多に見ることのできない著名人総勢18人を伴ってカラオケにいそしんだ、という逸話が、三谷幸喜のコラムをはじめとして、いくつかのメディアにおいて語られている。
また芸能界には彼女のファンだと公言する人物も多い。 アーティストでは堂本剛、アンジェラ?アキ、竹内まりや、パフィーの亜美、平井堅、マーティ?フリードマン、ポルノグラフィティの二人、TAKUYA、Dir en greyの薫などが好きなミュージシャンとして彼女の名を挙げたことがある。 女優では鈴木杏や星井七瀬がしばしば彼女のファンであることを公言している。 また鈴木杏に勧められた栗山千明や長澤まさみといった若手女優を初め、成海璃子や夏帆や福田麻由子などの十代の女優たちの中にも彼女の歌が好きだと言う者がいる。ほかにも彼女のファンだという真木よう子が劇中アドリブで彼女の歌を歌ったことがある。俳優では瑛太、山崎樹範などがファンだと言っている。 バラエティタレントやお笑い芸人では、眞鍋かをり、リア?ディゾン、 川島明(麒麟)、徳井義実(チュートリアル)、柳原可奈子、平野綾など。また、彼女自身がファンであるバナナマンやラーメンズ、特にラーメンズの片桐仁は、相方の小林賢太郎が彼女と仕事をした際に、「自分の方がファンなのに」と悔しがった。 その他にも歌舞伎役者の中村勘三郎や劇団を主宰する 松尾スズキ、漫画家のうすた京介など、異業種の人間も多い。 海外のアーティストでは、周杰倫(ジェイ?チョウ)やMika(ミカ)などが、好きな日本人アーティストの一人として彼女の名を挙げている。
彼女は大のベストアルバム嫌いであり、過去に幾度となく「自分は絶対にベストアルバムをリリースしない」といった旨の公言をしている。実際、彼女の妊娠?出産後に本人の活動再開の兆しが一向にうかがえないことを危惧したレコード会社側が、ベストアルバムのリリースを要請した際も、彼女はそれを断固として断った。そこで代替としてリリースされたのが、2枚組カヴァーアルバム「唄ひ手冥利」である。
またCDの収録曲の合間の3秒程度の間隔(ギャップ)をも嫌い、自身の作品ではそういった無駄を省くようにしてレコーディングをおこなっている。