▲「秘密基地も、大人ぶった作戦も
皆、きっと何処かで憶えてる。
いつかもう一度、合図がなったその時は―」
→「目が回った話」 。
▽
昨日の今日も晴天で
入道雲を見ていた
怠いくらいの快晴だ
徐に目を閉じて
「それ」はどうも簡単に
思い出せやしない様で
年を取った現状に
浸ってたんだよ
大人ぶった作戦だ
不思議な合図立てて
「行こうか、今日も戦争だ。」
立ち向かって、手を取った
理不尽なんて当然で
独りぼっち、強いられて
迷った僕には
憂鬱になりそうになってさ
背高草を分けて
滲む太陽睨んで
君はさ、こう言ったんだ
「孤独だったら、おいでよ。」
騒がしさがノックして
生まれた 感情さえも
頭に浮かんでは萎んだ
「幻なのかな?」
▲秘密基地に集まって
「楽しいね!」って単純な
あの頃を思い出して
話をしよう
飛行機雲飛んで行って
「眩しいね!」って泣いていた
君はどんな顔だっけ?
なぜだろう...
思い出せないな...
痛いくらいに現実は
足早に駆け抜けた
選んだ今日は平凡で
崩れそうになる日々さ
昨日の今日も延長戦
大人だって 臆病だ
今になってなんとなく
気付けたみたいだよ
廻るセカイのイデア
かれる太陽 炎天下
陽炎が揺らいだ
「忘れないで、さぁ、進もう。」
もどかしさに何度でも
明日を夢に見ていた
戻らない、先のある世界へ
「僕たちで変えよう。」
▽
「思い出して、終わったって。
秘密基地も、冒険も
あの日に迷い込んだ話の事も。」
独りぼっちが集まった
子供たちの作戦が
また今日も廻りだした
「また、何処かで。」
▲「涼しいね!」って言い合った
夏空は透明だ
泣かない様に、吸い込んで
「さようなら。」しよう
秘密基地に集まって
笑い合った夏の日に
「また何処かで思い出して
出逢えるかな。」って
何度でも、
描こう。
。