Drops

校舎裏の影が
大きく伸びて消える頃
紅く染まる空が
今をぎゅっと引き止めてる
見上げ 降りだす雪は
花びらへと
何度も過ぎ 季節を見送り
隠すことに慣れていた
空に消え 見送った
鼓動の音が ずっと叫んでる
最後に咲く桜が
舞い散る頃には
心に積もった
思いも 溶けているのかな
風に消えるくらい
小さく動いた口元
どうせ消えてしまうような
君は気にもとめないだろう
ずっと 立ち止まってる
弱い僕は
微妙な距離を 今 振り払って
走りだす 手遅れでも
振り返り 追いかけた
息を切らせて 君を呼んでる
積もり積もった 思いが
堰を切ったように
溢れだす思いは
風に消させたりはしない
ゆっくりと 足を止め
君は振り返る
切らした息を 押し殺した
早くなる 鼓動はずっと
隠せないほど 君を呼んでる
風に舞った 桜の
花びらがそっと
次にでる言葉を
君に届けと後を押す